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バイオリンな日
 
某教育大学の公開講座
「オーケストラの楽しみ(弦楽合奏)」
に参加してしまいました。(^^)
  
buck


(PROLOG)
   
1月ほど前、新聞に某大学の公開講座「オーケストラの楽しみ(弦楽合奏)」の受講者募集の記事が載っていた。行きたいけどその大学までは遠いので、その時は申込を見合わせた。
そのまま7月も終わろうとしたとき、Vn教室で公開講座のパンフを見つけた。よく見てみると場所は大学ではなく大学付属幼稚園。こっちは近い!初心者可で定員30名とある。平日の午後からと言う日程だけど、この時期なら休みが取れそう。
あとは・・・
「この『初心者可』って、どのくらいが初心者なんでしょう?」
申し込んだもののついていけなかったら・・・ちょっと不安だったので訊いてみた。
「大丈夫!申し込んでみたら(^^)」
その言葉を信じて締切当日、申込書を投函。
 
二日後、大学の名前入りの大きな封筒がやって来た。
「お会いできるのを楽しみにしております」と書かれたA4の用紙に同封された楽譜は全部で3曲。
これが「初心者可」?
  
ブリテン:「シンプルシンフォニー」より プレイフルピツィカート
モーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より 1,2,3楽章
グリーグ:「ホルベアの時代から」より エア
 
  
(木曜日:緊張)
  
講座は2時から5時まで。仕事を早く切り上げたおかげで1時30分に幼稚園に到着した。敷地内にうさぎ小屋を発見!しばらくうさぎを眺めた後、遊戯室へ向かった。
未だだれも来ていないのでは?と思っていると楽器の音がする。すでに何人か練習を始めていた。名前をチェックして、うろうろしていると
「座席わかりますか?」
それまでチェロの女の子を教えていた男の人が声をかけてきた。指揮のY先生だった。座席表を見せてもらうと1stと2ndが5人づつ。私の席は前列右側。
「前なんですか?」
つい訊いてしまった。後ろの方でこっそり弾きたかったんだけど・・・
「本当に初心者の人もいるから大丈夫(^^)」
笑顔で励まして?くれたY先生。あまり練習できていないんですよぉ!!!でも「本当に初心者」って?
 
2時。講座は自己紹介から始まった。先生方は3人。指揮のY先生、バイオリン指導のK先生、助手のT先生。
受講者は全部で18人。小学1年生からお仕事を退職された方まで年齢も楽器歴も様々だった。2ndのは4人、そのうちの1人は神戸から参加されている、と聞いて吃驚。
  
隣の席の人が来ないまま合奏が始まった。
1曲目は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章と第2楽章の前半。
弾き始めたとたん・・・???テンポが合わせられない(−−)
指揮のテンポが予想以上に遅かった。しばらく弾くのをやめて指揮者を眺める。いざ弾き出してみると自分の音に自信がもてなくて、小さな音になってしまう。
それでも何度も繰り返して弾く内に、指揮者を見る余裕も出来た(少しだけ)。
  
「ゆっくり弾くので少し遊んでみましょう」と言って曲想も少しつけだした。
「クレッシェンドは『始めちょろちょろ中ぱっぱ』。クレッシェンドだからといっていきなり大きくしないで!」
『始めちょろちょろ中ぱっぱ』赤子が泣いても・・・とは続かなかったけど、このフレーズお気に入りらい。
小学生にも分かるように説明してくれるので、とってもわかりやすかった
  
続いて「シンプルシンフォニー」から「プレイフルピツィカート」。
タイトルの通り最初から最後までピツィカートで弾く。初めにK先生からピツィカートの指導があった。そういえば、最近ピツィカートの出てくる曲って弾いていない。
  
Y先生の「皆さん、落ちないでくださいね!」のかけ声と共にスタート。
楽譜では1小節に8分音符が6つ並んでいる。最終的には2拍で弾いて行くけど最初だから「8分音符を1拍で数えます」。123456・・・と数えながら指揮をしてくれた。「落ちないで」と言われたものの、気がつくと全く違うところを弾いていたことが何回かあったような気がする。
分奏のあと全員で合奏。講座が終わったのは4時30分。背中がいたい・・・
  
  
(金曜日:はあもにい)
   
前日の講座の時「1時半くらいから遊戯室が使える」と聞いたので1時半ちょうどに到着。すでに何人か練習している。隅っこの方で調弦をした後、1人座席で苦手な所を練習していた。そこへ「どうですか?」と横に来たのはいつも笑顔のK先生。
「どこでこの講座を知ったの?」「バイオリンは何年くらい?」などなど世間話を少々。
  
2時。この日も2ndは3人だったので横1列に椅子を並べて座った。隣に人がいると安心する(^^)。
初めに昨日の復習から。「セレナーデ」も初めに比べると弾きやすくなった。
続いての「ピツィカート」は2ndから始まる。指揮者を見ながら弾き始めると、ストップがかかった。
「せっかく2ndは3人しかいないんだから、指揮者よりも3人の呼吸で弾き初めてください。」
肌で感じて、とご自分の腕をなでなでするY先生。
指揮者よりも3人の呼吸で・・・2度目はうまくいったらしい。昨日、前半だけで終わったこの曲も最後まで通して弾く。休符が多いので数えるのが大変。それでも小さな音符で書かれたビオラや1stの音を頼りに最後までついていった。(それでも2,3度は。。。(^^;;;)
   
ついていけなかったのが、グリークの「ホルベアの時代」から「エア」
楽譜を見ると、後半は上下に分かれている。3人で相談した結果、上1人、下2人に分かれて弾くことにした。下を練習していったので2人組みの方。
練習が始まってみると、前半の和音が続く箇所も(楽譜通り和音で弾いていた(^^;)「上下に分かれて弾く」と先生方から教えられ急遽3人で相談。こちらは席順でもう1人の人と上を弾くことになった。
  
Y先生、出だしの音が気になったらしい。「最初の音を長く弾いてください」1st以外の楽器が最初の音を鳴らす。
「気持ちを一つにして」「自己主張しない」「互いの音を聴きあって」「間違った音を出した人がいても、その人に合わせるくらいの余裕をもって」
何度も繰り返している内に、音が一つにまとまってくるのが分かる。「気持ちを一つにするってこういう事なんだなぁ」などと思っていると、タクトがあがった。
  
曲を聴く限りではテンポは遅い。遅いので弾きやすいだろう!と思っていたら大間違いだった。
2ndは伴奏で同じ音で8分音符を弾いていく。これが災いした。落ちたら最後はい上がれない(−−)。何度も弾いている内に同じ所で間違っていることに気がついた。が、気がついたからってすぐに直るものじゃない。
指揮の先生曰く「サバイバルゲームみたいですねぇ。何人最後まで生き残れるか
   
講座終了後、目の前にいた指揮の先生に訊いてみた。「休符3つのあとでどうしても入れないんです」返事は「指揮者を当てにしないで、自分で数えてください」
明日までに何とか・・・なるかなあ???
   
  
(土曜日:台風接近中)
  
台風8号が接近中のため朝から雲りのち雨。おかげでクーラーが効きすぎて寒い。こんな日に限って上着を忘れてしまった。
  
初めにグリーク「ホルベアの時代」から「エア」。
昨日、落ち続けた「エア」も分奏で丁寧に練習させてくれたおかげで、初めて最後まで弾くことが出来た。
合奏では昨日と同じように「最初の音を長く弾く」ことから始まった。後半にさしかかった時、2ndの上1人下2人ではバランスが悪い・・・と言われなぜか上を弾くことになった。(「弾ける?」とにこにこ尋ねてきたK先生に、つい「やってみます」と答えてしまったのだ。1度も弾いていないのに・・・。)
  
上下とも8分音符を刻んでいくが終わり近くに「上が刻み下がメロディ」という箇所がある。素直に8分音符を弾いていると、指揮の先生から注意があった。
「下がメロディを弾いているときは下の人に呼吸を合わせて」というようなことを言われた。目は指揮者、耳と意識をメロディに向けてもう一度。「良くなった」と言われて喜んだのもつかの間「下は1人?」横に来た先生に「ここから(下の)メロディを弾いてちょうだい」。
  
「ピツィカート」もまず分奏でゆっくりしたテンポで練習。
合奏ではビオラ(第3バイオリン)チェロ、コントラバスが加わる。1度通して弾いた後、指揮の先生がおもむろに仰った。
僕の好きなテンポで振って良い?
(・_・)・・・目が点になったのは私だけではない・・・はず。
「弾けない曲でも『弾けない』と思わずに『弾ける』と思ってください。」さらに「これは大事なことです」と付け加えた。
で、「先生の好きなテンポ」で始まった「ピツィカート」は落ちなかったもののついていくのがやっと。途中で肩に力が入りすぎている事に気がついた。肩の力を抜く。当たり前だけど、この方が弾きやすい。後ろから見ていたら面白い光景だっただろう。
  
最後に「セレナーデ」の復習。1楽章と2楽章の前半までしか弾いていない。今日2楽章の後半と3楽章を弾くのかと思っていると。「1楽章と2楽章の前半だけしか弾きません」とのこと。これも「テンポを上げて弾きます」早い!と思ったけど先生に言わせると「ゆっくりしたテンポ」なのだそうだ。
 
5時前に講座が終わったものの外は土砂降り。幼稚園の玄関であまやどり。
   
  
(日曜日:ミニコンサート)
今日の予定はミニコンサートと指揮の体験。
    
受講者だけでは人数が足りない為か、最終日は大学オケの方が何人かお手伝いに来てくれていた。
「ゲネプロですね」と言って始まった練習は「セレナーデ」から。昨日より弾けないような気がする。隣の席にいた神戸のおじさんに小声で言うと「そんなこともありますよ」と慰めてくれた。テンポが速くなったせいかなあ?
グリークの「エア」、ブリテンの「ピツィカート」と練習は進み、「エア」はついていくのがやっと。2日前落ち続けた箇所はビオラ、1stをちゃんと聴いていれば合わせられることにやっと気がついた。「ピツィカート」は楽しく弾けそう。
  
10分の休憩を挟んで「指揮の体験コーナー」。
曲目は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章、第2楽章。の好きな方。
希望者を募ったところ、神戸のおじさんと3rdVnの化学の先生が立候補した。2人ともmyスコア持参。
神戸のおじさんは昔、合唱の指揮をしていたそうだ。弾き始めてみると指揮が見えにくい。原因は指揮の先生のコメントで分かった。指揮をする手の位置が上すぎる。合唱では立って歌うため上の方で振っても指揮が見える。しかし、今の場合は座って演奏するのでどうしても上目遣いに指揮を見るようになる。だから指揮が見えにくかったのか・・・1人納得。
次の科学の先生はタクトを上下に力強く振るタイプ。ここでは主に合図の出し方を講義。次の指示をちゃんと見てもらうためのポイントなどを、実演入りで。
「次は女性の方で希望者いませんか?」
指揮の先生の視線が一巡する。どうですか?と訊かれたけど辞退させてもらった。
次の挑戦者は同じ2ndの方。学校の先生で授業で指揮の経験あり。前の2人に比べると大人しい指揮。
最後はチェロの女性の方。アドバイスの時「手を使わないで指揮をしてください」と言われた。どうやって?と思っていると先生が模範演技。手を組み体を左右に振ってリズムを取っていく。踊っているみたい、思わず出かけた笑いを必死で止める。弾くことに集中しなきゃ(^^)模範演技の後のチェロさんの指揮は、体でリズムを取り弾いている方も弾きやすかった。
   
休憩の時、持ってきたお茶を飲んでいると、指揮の先生が近づいてきた。私の鞄の横に先生の鞄が置いてあった。「指揮やりたかったんじゃない?」とんでもないことを訊いてくれる。緊張魔だからそれだけはさけて通りたかったのに。
「バイオリンは何年やってるの?」年数だけは長いからあまり言いたくないんですけど、、、と前置きして「6年目です」。近くで見てみるとシャツに汗が浸みてきている。指揮者って肉体労働・・・・・・
  
「これで最後なんてもったいないね」この講座で仲良くなった高校の先生とも最後のお喋り。ただ、私たちが座っていたのは幼稚園のベンチ。(幼稚園児なら4,5人座れるだろう)かわいい椅子に座っていたのでちょっと落ち着かなかった。「これ、座っても大丈夫よね」「いきなりバキッとかいったりして」
   
休憩も終わり最後のミニコンサート。助手のT先生がビデオを担当する。
1曲目はセレナーデ。先生のセレナーデ講義によると。。。
昔々、男の人が楽隊を雇って好きな女の子の所へ行き、曲をプレゼントした。そんな時に演奏されたのがセレナーデだったそうだ。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を演奏したかどうか分かりませんが・・・と前置きして、最初モーツアルトの楽譜にはチェロパートが無かった。なぜでしょう?誰かが「重たいから」と答えた。正解は「チェロは椅子がなければ弾けないから」コントラバスは立って弾くからOKなんだとか。移動に便利なように車輪付きコントラバスまであったとか。
「昨日より弾けない」と思っていたセレナーデも「指揮の体験コーナー」で何度も弾いた為か大きなミスもなく終わった。
次はグリーク「ホルベアの時代」から「エア」。タイトルは「あのころは良かった(^^)」と昔を回顧してつけられているそうだ。「エア」は「AIR」空気、歌の意味。「『G線上のアリア』が有名ですが、似ていますね」
・・・今回は「落ちませんでした」。後から考えると注意された事をすっかり忘れていたような気もするけど、とにかく最後まで付いていくことが出来てホッ(^^)
最後はブリテン「プレイフルピツィカート」。ブリテンは5才から作曲を初め、大人になってから5才の頃作った曲を元に「シンプルシンフォニー」を書いたと言われている。
「セレナーデ」の次ぎに気持ちよく弾けた。最後の曲だったので気合いが入ってたのかも。この曲を弾き終わると講座も終了する。これで最後だと思うとちょっと残念。
数は少なかったけど「お客さん」から拍手をもらってミニコンサートが終了した。
   
最後の先生方の挨拶では「警報が出たらどうしようかと心配した」とK先生。「最初の頃はどうなることかと心配した」とY先生。助手のT先生からは「初心者の方が4日間で上手になった事に感動」との言葉をもらった。
もらったものがもう一つ「修了証書」。指揮のY先生が1人づつ名前を読み上げ、バイオリン指導のK先生が証書を渡してくれる。
学長の名前入りの修了証書を受け取った。
片づけの後、仲良くなった神戸のおじさん、1stの高校の先生と3人で先生に挨拶に行く。「すっかり仲良くなりましたね」と言われてしまった。
   
来年も参加しようと約束して今回の講座を終えた。
  
  
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